明治末期から昭和初期にかけて、交通の利便性と美しい眺望を備えた我孫子には、文化人の別荘が数多く設けられました。
西洋史学者で東京帝国大学教授の村川堅固・堅太郎親子が残した「旧村川別荘」は現在我孫子市の指定文化財として保存されています。
敷地面積は約3,000㎡ 沼への傾斜地を切り開いての起伏にとんだ邸内には多くの樹木が植えられ、秋にはもみじが庭に彩りを添えます。
別荘は江戸の佇まいを残す純和風の建物「母屋」と、反りのきつい屋根が特徴的で、建立した村川堅固が「朝鮮風」と表現している和洋折衷の建物「新館」と呼ばれる2つの建物があります。
・大正10年(1921年)に我孫子宿本陣の離れを移築し母屋とした。
・朝鮮式とされる新館は昭和3年(1928年)に造られた。
・陶芸家バーナード・リーチ設計の三角椅子が展示されています。
主催:我孫子市教育委員会 文化・スポーツ課 ☎04-7185-1583